自宅で教室を開きたい―
そのために考えなければならない必須のことを、初めての方のために入門編としてまとめました。
ぜひご一読ください。
長~く続く人気教室への第一歩!
こんにちは!
自宅教室のトリセツ!・前田昌則と申します。
これから
「入会者がぞくぞく!人気教室になるための成功ポイント」
についてご説明していきます。
前田は家業である30年続くお好み焼き屋(2015年末で廃業)と、カルチャー(フラワーアレンジ・絵画など)と音楽(歌・ピアノ)の自宅教室・学び屋あんぷらぐどを運営しております。
前田は自分では教えていないので、講師の方々に来ていただいています。
今現在、マンツーマン約30のレッスン枠に対して常時7~8割にあたる約20~25人の生徒さんがおります。
また、2010年10月より定員8名のグループレッスンを3枠増やし、2018年4月現在計30名の受講生が通っていらしています。
特に力を入れて広告・生徒募集しなくても、2、3人やめれば2、3人入ってくる、という不思議といい循環に入ってます。
…もちろん今後も油断はできませんが^^
しかし、今でこそ、一息つくこともできるようになりましたが、ココまで来るのには大変でした。
「飲食店経営もずっとやってるし何とかなるさ~」
で始めた教室経営ですが、3ヶ月後には早くも「これはまずい」と思い始めました。
というのは、生徒さんが思ったよりも集まらなかったのですね。
以後3年間は四苦八苦の辛さ・苦しみを味わってしまいました…
このブログ講座では、「教室を開く!」と決意されたときに行うべき「最初の一歩」から「準備~開校~開校後」といった自宅教室開業のための手順・大きな流れも解説していきます。
初めての起業はこの手順も分かりにくいものですよね。
また、
気をつけるべきポイント
成功のためのポイント
についてもご紹介していきたいと思います。
前田の場合、本当に
「他の教室との違いを出す」「反響の出る広告とは?」
という点で苦しみました。
コレができるかどうかで、生徒が集まるか集まらないかに大きな違いが出るのです!
このブログ講座でこれから自宅教室開業に立ち向かうあなたに、前田が味わったようなつらい日々を送らないですむように、また、最短で教室経営が軌道に乗り、人気教室になれるように、その一助となれば幸いです。
では、今後ともよろしくお願いいたします。
自宅教室の開き方講座
第1回 自宅で教室を開きたい! 最初の一歩はこれ!
https://jitakukyoushitsu.com/post-1134/
第2回 自宅教室開校へのスケジュール
https://jitakukyoushitsu.com/post-1141/
◆参考:
開業前後の必要資金について
https://jitakukyoushitsu.com/post-1394/
自宅教室の開業届けはどうなっているの??
https://jitakukyoushitsu.com/post-1310/
第3回:自宅教室最大の「強み」はあなた!
https://jitakukyoushitsu.com/post-1163/
◆補講:
心構え編
http://jitakukyoushitsu.com/value-making/
第4回:自宅教室の開き方ケーススタディ その1
https://jitakukyoushitsu.com/post-1190/
第5回:自宅教室の開き方ケーススタディ その2
https://jitakukyoushitsu.com/post-1193/
第6回:自宅教室の開き方ケーススタディ その3
https://jitakukyoushitsu.com/post-1211/
第7回:自宅教室の広告戦術
https://jitakukyoushitsu.com/post-1216/
第8回:自宅教室が広告を出すゴールはこれ!
https://jitakukyoushitsu.com/post-1219/
第9回:自宅教室体験レッスンは有料?無料?体験荒らし対策
https://jitakukyoushitsu.com/post-1222/
補講
自宅音楽教室の場合 ~設備投資(防音など)と近隣関係について
https://jitakukyoushitsu.com/2017/06/09/post-1637/
自宅教室開業時に知っておきたい経理の基礎・仕分けの勘定科目一覧
https://jitakukyoushitsu.com/2016/09/07/post-1401/
講師を雇いたいと思ったら、知っておくべき法律知識
https://jitakukyoushitsu.com/2017/12/11/post-1838/
次はこちらをお読みください。
起業・経営力アップ養成講義

ひとことコラム
ここで、お問い合わせの多い、教室規約について一言。
どのような規約を作ったらいいか分らない場合、大手カルチャースクールや大手音楽教室の規約を見ると大変役に立ちます。
各ホームページに掲載されているはずですので、ちょこっと覗いてみてください^^
前田が今あんぷらぐどで実際に使っている規約も、あちこちの規約を参考にして作りました。
また、実際に運営してみて、そぐわないと感じたところは何度か改正しています。
規約は、一度決めたら変えない、ではなくて、柔軟に変更できるようにしたほうがいいと思います。
あなたの教室にあった規約を考えてくださいね!
まとめとして
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
最後に、もう一度、あなたの決意の程を確かめましょう!
自宅で教室を開くということは言葉が悪いですが、家族をも巻き込むということです。
前田の場合、中学2年生の時に父が脱サラし、それ以来ずっと自営業を営んでおります。家族で何かをするということの、良いところも悪いところもよく知っています。
子供の立場として、親の仕事の都合に否応なく巻き込まれる
年を経て大人の立場で、事業主としての立場で家族とのかかわり
等々…
そして、辛い時でもいろいろと支えて、協力してくれるのは家族ですし、万が一失敗したときもあなたと同様に辛いのも家族なのです。
「やっぱり止めた」「まだ自分には早いみたい」なんて中途半端なことは許されません。
(もちろんきちんと考えてみて、どうも生徒さんが集まりそうにない、という結論に達した時は別です。これは開校を諦めるという意思決定になります。
こういう場合は違う選択肢を選ぶということになります。
例えば自宅ではなく、どこか別の場所を借りて開校するなどという方法が考えられますね)
そしてついに!
あなたの願い叶ってとうとう開校となりました。
公に向かって、社会に向かって開校を宣言しました。
なのできちんとした届け出をしなければなりません^^。
まず、あなたが一人だけ、つまり講師兼オーナーである場合
——————————————-
■個人事業の開廃業届出書
■所得税の青色申告承認申請書
——————————————-
を税務署へ届けましょう。
人を雇う場合、または、講師をお願いする場合、
——————————————-
■給与支払い事務所等の開設の届出書
■源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
——————————————-
を届けておきましょう。
では、ここで日常業務で気をつけておきたい点などを思いつくままに述べておきますね
家の固定電話がプライベートと教室がおなじなら、例えば、朝9時から夜7時までは
「はい、マエダ音楽教室です」と応対するなど決めておきましょう。
「はい、もしもし♪」だけはやめておきましょうね^^
月謝・受講料などの収入や、出費などの領収書は必ず取っておきましょう。
まずは市販の金銭出納帳などで、入ってきたお金・支払ったお金の記帳は
きちんとしておきましょう。
確定申告に関しては前田は亡き父の代から30年以上もつき合いのある税理士さんに
お任せしてますので、あまり詳しいことは解説できません。
お近くの税務署や商工会議所で記帳相談など無料でしてくれるはずですのでご確認ください。
ちなみに、前田は青色申告です。
あと広告を出したり、ホームページを公開すると訳のわからない業者から営業電話が
かかってくることもあります。「集客のお手伝いを…」等といってきますがはっきりとお断りしましょう。
ホームページを公開するさいは無料の「問い合わせフォーム」を利用しましょう。
さて、、、
前田にも経験があるのですが、一人で何もかも考えているとやはり見落とし、が出てくるのですね。
ここで、「第3者の目」というのは大切になってきます。
前田の場合、大手お稽古情報誌の営業さんがこの第3者の目になってもらえましたが
あなたはいらっしゃいますか、こういう方は?
個人事業向けの公の相談の場としては下記があります。
■商工会議所
あなたの所在地で確認してください。
■資金についての相談
日本政策金融公庫
前田もここから借り入れをしました。
■信用保証協会
http://www.zenshinhoren.or.jp/
ここまで相談に行くことはないとは思いますが、念のため
もしこれらの公的場所へ相談に行くなら、
ここまで前田のブログ講座をお読みいただいたあなたは、
「こういう教室を開きたい!」
という計画が出来上がっているはずですので、それをまとめてから相談に行きましょう。
それが事業計画書になります。
事業計画書には2つの意味があります。
1.資金を借りるため
2.マイルストーンとして
2のマイルストーンとは、実際に教室を開いてから、進むべき方向性からそれていないか間違っていないか、を確かめるための「一里塚」のことです。
また、事業計画書を書いたほうが成功率が高い、ともいわれています。
難しい説明は抜きにして、頭の中を整理するつもりで、試しに書いてみてください。
この、「書く」ということで頭の中が整理されてまだあやふやな点などはっきりするでしょうし、思いも新たに、情熱が沸いてきますよ~
さて、お付き合いいただいた「人気教室になる!ブログ講座」はこれで終了です。
もし、あなたが
・「自分にはどの方向性が合うのか知りたい。」
・「独立・開校を真剣に考えたい。」
・「集客力をアップして生徒を増やし売上げをあげたい。」
etcetc
というなら、お問い合わせいただければと思います。
お読みいただきありがとうございました!
追伸として~最後に
さて、ここまでブログ講座を読んでいただきました。
なので、あなたは、経営を「わかっている」つもりになっていた前田が、開校1年後に陥った「わな」に落ちることはありません。
なぜならあなたは、もう前田の3年分の迷い道・回り道を、準備段階ですでにクリアしているのです!
考えなければならないこととは―
・・・
自宅教室を通じて何を目指しているのか?
何を成し遂げようとしているのか?
あなたのできることは何か?
それはどんな生徒さんが求めているのか?
同じことをしている競合教室はないか?
その競合教室との違いは何か?
では、あなたが「選ばれる理由」は何か?
・・・
これは、あなた独自の世界観・あなたワールドを確立する!
ということにほかなりません。
そしてあなた自身を「深く見つめる」ことから始まります。
ここを突き詰めて考えれば、出てきた答えは
あなただけにしかできない教室になっています。
なぜなら、この世にあなたは一人しかいないのだから。
あなたの代わりができる人はあなた以外にはいないのだから。
あなたの「独自の世界観」が「強み」を作り出します。
それは、あなたでなければ創り出せない世界・教えられないことで、
他の競合教室が簡単に真似のできないものです。
強みの背景にある思想、強みを維持できる物理的なもの、
とでも言いますか、これを「独自資源」と言います。
例えばレッスンのシステム、カリキュラムやレッスン室の内装、
ホームページ・チラシなど目に見えるものは真似ができても、
目に見えない独自資源つまり「あなたストーリー」は
あなた以外の人には真似することができません。
ここが強固な教室ほど、他の教室より「長期に渡って」優位に立てます。
そして「どこまで自分自身に強くこだわることができるか」。
ここで、生徒さんなどから「あそこの教室はこれこれこうだ!」という
「伝説」が生まれるのです。
一気に答えを出そうと思わなくてもいいです。
時間をかけて熟成させるように「あなたワールド」を磨き上げ、
それをきちんと自覚・受け止めることができた時、
あなたは自分の使命・果たすべき役割に、
より深く気がつくことができるでしょう。
あなたのこだわっていきたい部分・世界観がぶれてしまったら
あなたの教室ではなくなってしまいます。
長く続けていくためには
あなたの思いを知っていただいて理解して
その上で教室に通ってもらえる、それが、
入会者が途切れない、長く続く人気教室への第1歩です!!